
こんにちは。足立区北綾瀬の眼科、シオノアイクリニックです。
「お子様が弱視です」と診断を受けると、「テレビを近くで見せすぎたせい?」「スマホを見せすぎたから?」と、ご自身を責めてしまう保護者様がいらっしゃいます。
しかし、弱視は生活習慣のせいではありません。 今回は、弱視になる仕組みと、治療を支える助成金制度についてお話しします。
1. なぜ「弱視」になってしまうの?
子どもの目は、生後すぐから「物を見る」ことを繰り返すことで、脳の視覚センターが刺激され、視力が発達していきます。これを「視能の発達」と呼びます。
しかし、成長の過程で**「目に映る像がぼやける」**状態があると、脳の発達が止まってしまいます。これが弱視の正体です。主な原因は以下の3つです。
屈折異常(遠視・乱視・近視): 特に「遠視」が原因となることが多いです。どこにもピントが合わない状態が続くため、脳が「はっきり見る」経験を逃してしまいます。
斜視(しゃし): 片方の目の視線がズレている状態です。ズレている方の目からの情報を脳がシャットアウト(無視)してしまうため、その目の視力が育ちません。
形態不全(遮蔽): 生まれつきまぶたが下がっていたり(眼瞼下垂)、眼帯を長時間していたりして、光が目に入らないことで起こります。
いずれも**「脳がクリアな映像を見るチャンスを逃している」**状態。だからこそ、メガネでピントを合わせて「見る訓練」をすることが治療になるのです。
2. 治療用メガネは「脳を育てる」ための道具
弱視の治療用メガネは、ただ見やすくするだけではありません。 網膜にピントの合った画像を届け、**眠っている脳の視覚機能を呼び起こすための「リハビリ器具」**です。
視力が発達しきってしまう8歳〜10歳頃までの「感受性期」に治療を始めることが、将来の視力を左右する鍵となり、なるべく早く始めることが重要です。
3. 【重要】治療用メガネには「助成金」が出ます!
治療用メガネは高価なものも多いですが、9歳未満のお子様であれば、公的なサポートが受けられます。
健康保険の適用: 「治療用」と認められた場合、健康保険から購入費用の7割〜8割(上限あり)が戻ってきます。
自治体の乳幼児・子ども医療費助成: 健保からの給付後、残りの自己負担分も自治体から助成されるケースが多く、**最終的な実質負担が0円(または少額)**になることもあります。
申請に必要なもの
作成指示書(処方箋): 病院で発行します。
領収書: 眼鏡店で受け取ってください。
療養費支給申請書: ご加入の健保組合から入手します。
4. 前向きに治療に取り組むために
「小さな子にメガネをかけさせるのはかわいそう」と感じるかもしれません。 でも、メガネをかけることで**「今まで見えなかった世界がはっきり見える楽しさ」**をお子様は知ることができます。
「かっこいいね!」「よく似合ってるよ!」とたくさん声をかけて、メガネを前向きなアイテムにしてあげてください。




