足立区北綾瀬の眼科、シオノアイクリニックです。
「白内障手術って、何歳まで受けられるの?」
患者さんからよくいただく質問のひとつです。
結論から言うと——
白内障手術に“年齢の上限”はありません。
何歳でも受けれます。ちなみに当院で手術を受けた最高年齢は100歳の方でした。
では、どんな人が手術できるのか?
逆に、手術を見合わせるのはどんな場合か?
わかりやすく解説します。
◆ 年齢ではなく「全身状態」がポイント
白内障手術は、局所麻酔で行う身体への負担が少ない手術です。
そのため、最も重要なのは「年齢」ではなく “体の状態” です。
◎ 手術が可能かどうかを見る主なチェック項目
心臓・脳の持病が安定しているか
手術台でじっとできるか
糖尿病などの全身疾患が落ち着いているか
これらが整っていれば、90代以上でも手術可能です。
◆ 実際には「80〜90代」がもっとも多い
全国的に見ると、白内障手術を受ける方の平均年齢は70代後半〜80代前半。
当院でも80代・90代の方の手術は日常的にあります。
視力が落ちて生活に支障があるなら、年齢は気にしなくて大丈夫。
◆ 超高齢でも手術した方がいい場合
視力低下で転倒リスクが上がっている
新聞・テレビなどが見えにくく生活の質が下がっている
介護の現場で「見えにくさ」が問題になっている
視力改善は転倒予防にもつながり、
ご本人も介護する側も生活が楽になります。
◆ 手術を慎重に検討するケース
以下の場合は、いきなり手術ではなく慎重な判断が必要です。
心臓発作・脳卒中の直後
重度の呼吸器疾患で平らに寝られない
全身状態が大きく不安定
術中に体を動かさないことが難しい
活動性の感染症がある
※これらは**“手術ができない”わけではなく、調整や相談が必要**という意味です。
◆ まとめ:白内障手術に“年齢制限”はありません
年齢より「全身状態」や「生活への支障」の方が大事
80〜90代の手術は一般的
全身的な病気があってもコントロールできていればOK
視力改善は転倒予防や生活の質向上にも役立つ
「何歳まで受けられる?」ではなく
“必要なら、いつでも受けられる手術”が白内障手術です。
白内障手術は何歳まで受けられる?——年齢より大切なポイント
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