
👁️緑内障は痛くない?気づきにくい失明原因
足立区北綾瀬の眼科、シオノアイクリニックです。
今回は緑内障についてです。
見え方が少しずつ変わっていく病気
「最近、視界の端が見えにくい気がする…」
「でも痛くもないし、疲れ目かな?」
そんなふうに思って放っておく方が多いのが「緑内障(りょくないしょう)」です。
緑内障は、**視神経(ししんけい)**という「見える情報を脳に送る神経」が少しずつ傷んでいく病気です。
特徴的なのは、ほとんどの場合、痛みがないこと。
そのため自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
痛みがないのに進む理由
緑内障では、眼球の中を満たす「房水(ぼうすい)」という液体の流れが悪くなり、
**眼圧(がんあつ)**が高くなることで神経に負担がかかります。
ただし、必ずしも「眼圧が高い人だけがなる」わけではありません。
正常な眼圧でも神経が弱い人は緑内障になることがあります。
これを「正常眼圧緑内障」といい、日本人ではこのタイプがとても多いのです。
気づきにくい理由
緑内障の視野(見える範囲)の欠けは、最初はごくわずかです。
しかも脳がうまく補ってしまうため、
「見えているつもり」でも実際は視野が欠けていることがあります。
症状に気づくのは、
片目ずつ見てみたら、片方が見えにくい
文字が欠けて見える
運転中、横から来た人に気づきにくい
といった、だいぶ進行してからのことが多いのです。
治療は「進行を止める」ことが目的
一度傷んだ神経は、残念ながら元には戻りません。
でも、早期発見・早期治療で進行をゆるやかにすることはできます。
主な治療は以下の通りです。
点眼薬(目薬)による眼圧のコントロール
レーザー治療
手術(薬で効果が不十分な場合)
治療の中心は点眼で、1日1〜2回の継続が基本です。
途中でやめてしまうと病気が進んでしまうため、
「痛くない=治った」ではないことを覚えておきましょう。
定期検査で守る「見える未来」
40歳を過ぎたら、1〜2年に一度は眼科での視野検査・眼底検査をおすすめします。
特に家族に緑内障の方がいる場合は、早めのチェックが大切です。
👨⚕️院長よりひとこと
緑内障は「静かに進む病気」です。
痛みがないからこそ、定期的な検査があなたの視力を守ります。
少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。




