視界の隅みに小さな影がちらつく飛蚊症は、加齢によって生じる生理的なものであれば、特に心配する必要はありません。しかし、急に黒い点や影が増え、視力が落ちたと感じたときは、網膜剥離の可能性が出てきます。
物の見え方に違和感を覚えたときは、眼科医にご相談ください。こちらでは、網膜剥離が起きているかどうか心配な方に向けて、網膜剥離の検査と治療の方法をお伝えいたします。また、網膜剥離の手術が必要になったときのために、手術前後の注意点もまとめていますので、こちらも併せてご覧ください。
網膜剥離の検査と治療
網膜剥離かどうかを調べる検査
網膜剥離かどうかの診断は、目の外観から診察しただけでは判断できません。そのため、瞳孔から光を入れて網膜を観察する眼底検査を行います。この他、見えていない部分の位置を調べる視野検査、一般的な視力・眼圧の検査も行います。
※眼底検査をする際、網膜に異常がないか隈なく観察するために、点眼で瞳孔を広げて大きくします。眼底検査で使用する点眼の効果は数時間持続しますので、検査後は車の運転ができません。
網膜剥離の治療について
網膜裂孔(網膜の亀裂・穴)だけで剥離にいたってない場合は、網膜剥離への進行を予防するレーザー治療(光凝固術)を行います。ただし、網膜裂孔が進行して網膜剥離が見つかった場合は手術が必要です。
バックリング手術 | 剥離した網膜を縫い、元の位置に戻す手術。若年者への適応が多い。 |
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硝子体手術 | 出血によって濁った硝子体を取り除く手術。中高年への適応が多い。 |
網膜剥離の治療で硝子体手術を選択するのはこのようなとき
- 出血などで眼底が十分に観察できない場合
- 網膜裂孔が深いところにある場合
- 硝子体の引っ張り度が強い場合
網膜剥離の手術前と後の注意点
網膜剥離の手術前の心構え
網膜剥離は目や身体の動きによって進行する場合があります。網膜剥離の手術をする前は、できるだけ安静にしていてください。
また、手術の内容でわからない点がある場合は、遠慮せずに担当の眼科医に相談しましょう。手術前に不安・緊張からストレスを強く感じるのもよくありません。
網膜剥離の手術後の注意点
網膜剥離の手術後は、眼内の状態が落ち着くまでの期間、激しい運動や目を酷使する仕事を制限していただきます。目安は2~3ヶ月程度、少なくとも手術後1ヶ月間は目を疲れさせないでください。
目が疲れない程度であれば、手術後に動かしても手術の効果に影響はありません。ただ、物の見え方が以前と異なる場合もありますので、少しずつ元の生活へと戻すようにしましょう。
眼科での検査で網膜剥離の早期発見・早期治療を
急に視力が落ちて物の見え方に違和感を覚えた方、網膜剥離が起きているかどうか心配な方に向けて、網膜剥離の検査と治療の方法、網膜剥離の手術前と後の注意点についてまとめてみました。網膜剥離は20代と40~50代に多いと言われています。物の見え方は個人差があるものの、日常生活に支障が出る場合は一度眼科の受診をおすすめします。
足立区にあるシオノアイクリニックは、日帰り硝子体手術に対応する眼科です。日帰り硝子体手術の他、日帰り白内障手術にも対応しています。お気軽にお問い合わせください。
網膜剥離かな?と思ったらシオノアイクリニックへ
医院名 | シオノアイクリニック |
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住所 | 〒120-0006 東京都足立区谷中2丁目5−10 |
TEL | 03-6802-6575 |
FAX | 03-6802-6576 |
診療科目 | 一般眼科(ドライアイ、結膜炎、コンタクト等)・白内障・緑内障・網膜硝子体疾患(加齢黄斑変性、網膜剥離、糖尿病網膜症等)・ぶどう膜炎・小児眼科 |
休診日 | 木曜日・日曜日・祝日 |
診療時間 | 午前9:00~12:30 午後14:30~18:00 【土曜日】 09:00~13:00 |
URL | https://shiono-eye-clinic.com/ |